「福島県支部会員の皆さんへ」
   

『福島県支部会員の皆さんへ』

                                     浜通地区 根本 三夫

 私達の福島県支部の創立当初からの顧問であられる中野完二先生が、この度、御著書『太極悠悠3』

(時空出版社刊)を上梓されました。 早速一読させていただきましたが、先生のご高識の上に更に

ユーモアと機知に富んだ文章が並んでおり、感動致しました。中でも「太極とともに生きる」という

副題、及び帯の「”柔らかく静かに”は太極の本質を端的に語る言葉」には、先生の、楊名時師家と

楊名時八段錦・健康太極拳に寄せられる想いの、並々ならぬものが感じられました。

 ご本の中身は、先生が、お仕事のうえでご関係のある多くの集まり先の紙誌等に投稿された文の中

から抜粋された56編を一冊に纏められたものですが、そのどれもが先生の「敬天信人」のお志から

発せられた内容の文で、読み終える度、心に響くものがあります。

 更には第U章として、先生が当支部機関紙「太極ふくしま」の第12号から第33号までにご投稿

頂いた中より、本書中実に25ページを裂いて再録して頂いたことに、驚きと共に感謝の念を持ちま

した。ほかの章の中にも散見され、先生の当支部への思いやりの深さが感じられました。 私達は、

機関誌が手元に届く度に拝読させて頂いているわけですが、こうして改めて纏めて読んでみますと、

先生の思いがなお一層身に沁みて感じさせられます。支部会員の方は勿論、会員以外の方々も、是非

このご本を手にとってお読みください。

 この章以外にも、殊に教室の指導者にも認識して頂きたいと思われる文章も沢山見当たりますので、

楊名時師家と、中野完二先生のお心を伝承する上でも参考になるのではないかと思います。

 新しい年度に入り、皆さんの気持ちもまた新しくなったと思いますが、今年の目標の一つに

「太極悠悠3」を読まれること、さらに『太極悠悠』(日常から見つめる非日常)、「太極悠悠2」

(楊名時太極拳をたのしむ)を併せて読まれることをお勧めします。